カチッサー効果とは?(恋愛心理学編)
あなたは、相手に自分のお願いをどうしても承諾して欲しい場合に、お願いのしかたを色々と考えることでしょう。
そんな時に、役に立つかもしれないのがカチッサー効果です。
カチッサー効果は簡単に説明すると、理由を添えるだけで相手がお願いを承諾してくれる確率が上がるというものです。
これは心理学の実験でも実証されています。実験では、先にコピーを取らせて欲しいというお願いを、以下の3パターンで試しました。
パターン1:ただ単に先にコピーを取らせて欲しいと言う
パターン2:急いでいるという理由を添える
パターン3:コピーを取らなければならないという理由を添える
実験の結果、パターン1よりもパターン2とパターン3の承諾率が格段に上がったのです。
また、注目したい点がパターン3は実は理由になっていないということです。
にも関わらず、パターン2とパターン3の承諾率はほとんど変わらず高かったのです。
つまり、なんでも良いので理由を付けることが大切ということです。
ただ、難しいお願いの場合はそれなりの理由が必要なので注意しましょう。
使えるシチュエーション
カチッサー効果は恋愛においても、十分に使える心理効果と言えます。
以下のシチュエーションで上手に利用しましょう。
デートに誘いたい場合
「デートに誘いたいけど断られたらどうしよう」と誘うのを躊躇してしまう人も多いです。
好きな人と付きあうためには、デートに誘えないと何も始まりません。
そこで、カチッサー効果を利用すれば、デートの承諾率を上げられるかもしれません。
例えば、ただ単に「今度一緒にご版でもどう?」なのではなく、「美味しいと評判のレストランに行きたいので、一緒にどう?」というように理由を添えると良いでしょう。
さらに、相手の好きな食べ物だとより良いです。
また、「美味しいと評判のレストランで期間限定メニューを出したから、一緒にどう?」など、期間限定を強調すると心理的リアクタンスが引き起こされ、さらに行きたくなるかもしれません。
相手について知りたい場合
好きな相手ができたら、相手の趣味など相手について知りたいと思うでしょう。
また、相手について深く知っていた方が、恋愛を成就するのにとても役立ちます。
しかし、急に「君の趣味は何?」などと不躾に聞いてしまうと、相手はあまり話してくれないかもしれません。
そこで、カチッサー効果の出番です。例えば、「最近の若い女性は休日何しているのかなと気になったから、君の趣味を教えてくれない?」というように、理由を添えると色々と話してくれるかも知れません。
組み合わせると効果的な心理効果&現象
■ドア・イン・ザ・フェイス
最初に過大な要求をし、断られてから要求のレベルを引き下げる
【組み合わせ例】
理由を添えながらドア・イン・ザ・フェイステクニックを使う
■フット・イン・ザ・ドア
最初に小さな要求をして、徐々に大きな要求をする。
【組み合わせ例】
理由を添えながらドア・イン・ザ・フェイステクニックを使う
■心理的リアクタンス
自由が奪われそうになると、自由を取り戻そうとする。
【組み合わせ例】
期間限定など心理的リアクタンスが起こりそうな理由を添えてお願いをする。
注意点
カチッサー効果はいくら理由を添えれば良いと言っても、限界はあります。
あまりにも大きなお願いの場合は、それなりの理由がなければなりません。
小さなお願いは理由になっていないような理由でも良いかもしれませんが、大きなお願いの場合は理由をよく考えておく必要があります。
キャラクターたちの会話
よし、今日の実験はこれで終わりじゃ。
ふぅ…
やっと終わった。
じゃあボクは部屋に戻るよ。
あぁ、ちょっと待っておくれ。
今週ワシ忙しいから、今週いっぱい毎日手伝ってくれんかのー。
えー…
今手伝ったじゃない。
今度はシャケ君に手伝ってもらいなよ。
わかった、わかった…
(今度はそれなりの理由がないとカチッサー効果は効かんか…)