ピークエンドの法則とは?(恋愛心理学編)
突然ですが、最近見た映画または全話見たドラマがあれば、簡単に感想を思い浮かべて見て下さい。
みなさんの見た作品や感想は様々だと思いますが、多くの人は「1番心が揺さぶられた所(面白かった、感動した所など)」と「物語の結末」が感想に入っているかと思います。
実は人が印象に残りやすいのはピークとエンドだと言われています。これを、ピークエンドの法則と呼びます。
つまり、人は何かを判断する際に、ピークとエンドを軸にして判断することが多いともいえます。
そのため、あなたが人に対して何かをする時にも、すべて良くしようとするよりも、ピークとエンドのみ気をつけていれば、余計な労力を使わずに相手に良い印象をもってもらえる可能性があります。
なぜピークとエンドが印象に残るのか?
では、なぜ人はピークとエンドが印象に残るのでしょうか。
個人的な意見をいうと、人の記憶のメカニズムに関係しているのではないかと思っています。
人の脳は基本的には、節約するようにできています。
つまり、全てを記憶するのではなく、断片的に重要な部分を中心に記憶に残しておくのです。
そのため、1番感情が沸いた部分と最終的にどうなったかという部分を中心に記憶が残り、その評価もピークとエンドの2箇所が主な評価基準になっているのではないかと思います。
使えるシチュエーション
恋愛においてもピークエンドの法則は有効に使えるでしょう。
例えば、以下のような例があります。
デートの内容はピークとエンドを中心に決める
人の印象はピークとエンドに集中することを踏まえて、デートの内容を決めると良いでしょう。
最初から最後まで全てをちょっと良い内容にするよりも、ピークとエンドのみ特に良い内容を持ってきて、後は無難に過ごす方が労力が少なく、相手に良い印象を与えられる可能性があります。
合コンではピークとエンドに注目を集めろ
恋人を探すのに合コンに参加する人も多かと思います。
しかし、会話が苦手で合コンで成果がでない人もいるでしょう。
かといって、会話が苦手な人が頑張って話しても、上手くいかない事が多く、疲れ切ってしまうこともあります。
そんな時には、ピークエンドの法則を上手く使って、効果的に合コン相手に印象を与えましょう。
具体的に言うと、最初から最後まで頑張って話すのではなく、ここぞという時(中盤くらい)と終わり頃に、相手の関心を引く話をするという方法です。
その後は、無難に他の人の話に乗っかったり、相槌をしていれば良いです。
この2回の話さえ用意しておけばよいので比較的簡単に合コン相手に印象を残すことができるでしょう。
ピークエンドの法則の注意点
ピークエンドの法則は、何も良いところの記憶が残るという意味ではありません。
例えば、いくら良いデートだったとしても、1つ悪いところがあると、それがピークとなって印象に残ってしまう可能性があります。
その悪いピークにより、全体が悪いデートだったと思われてしまうこともあるので、ピークエンドの法則が悪方向に向かないように注意しましょう。
キャラクターたちの会話
(ふむふむ。いいこと聞いたぞ。ボクは完璧主義なところがあるから気をつけないと…
サシミちゃんデートする機会があったらピークとエンドに集中しよう。)
シャケ君。今日はいつも以上に熱心に博士の講義を聞いてたね。
そっ…そんなことないよー
あれー。ボクの気のせいかなー
そうだよー
ボクはいつも真剣に博士の講義を聞いてるよー
そっか、シャケ君は真面目だからね。
(ふー・・・危なかったー)