イーブン・ア・ペニー・テクニックとは?(ビジネス心理学編)
1分だけ商品の説明をさせてください。
見るだけでいいので、お店に入ってください。
1杯だけ飲みませんか?
あなたはこのような言葉でつい、相手のお願いを承諾してしまった経験はありませんか?
たいていの場合、このお願い以上のことをされることが多いですが、不快に思う人は多くありません。
このように、ハードルの低いお願いをして、相手に承諾してもらうテクニックのことを、イーブン・アペニー・テクニックといいます。
イーブン・ア・ペニー・テクニックを使うと、お客さんに商品やサービスを見てもらえる機会が増えることから、ビジネスでよく使われています。
イーブン・ア・ペニー・テクニックが効果的な理由
イーブン・ア・ペニー・テクニックが効果的なのは、相手の心理的な負担を下げられることが理由としてあげられまう。
「商品の説明を受けたら買わなきゃいけない」とか「説明を受けると時間がかかりそう」というような不安を取り除くことができるのです。
使えるシチュエーション
セールスを行いたい場合
セールスマンにっとって、重要なことの1つがお客さんに商品やサービスを知ってもらうことです。
しかし、お客さんは説明を受けると、買わされてしまうという不安があります。
そんな時に、イーブンア・ペニー・テクニックを使うと、お客さんの不安を取り除くことができ、販売の機会を増やすことができます。
残業をお願いしたい場合
残業は嫌という社員は最近多いですよね。
たとえ上司や先輩という立場でも、残業をお願いしにくくなっています。
そんな時にも、イーブン・ア・ペニー・テクニックは利用できます。
例えば、「1時間だけでもいいので残業してくれない?」というようにしてお願いをするのです。
たいていの場合、本当に1時間の残業ではなく、仕事が終わるまで残ってくれる人も多いでしょう。
防衛策
イーブン・ア・ペニー・テクニックは交渉の場で使える手法ですが、客の立場からすると悪いこともあります。
1分だけで説明を聞いてくれればよいといわれていたのに、何十分も説明していたなんでこともありますからね。
そうならないためにも、必要ないと思ったら小さなお願でも断ったり、最初のお願い以上のことをしてきたら、すぐに断るくらいの気持ちを持っておいた方が良いです。
関連する心理効果&現象
■フット・イン・ザ・ドア
小さな要求をした後に、大きな要求をする手法
■ドア・イン・ザ・フェイス
大きな要求をして断られてから、要求のハードルを下げる手法
■ローボル・テクニック
好条件の依頼をしてから、少し不利な条件を加える手法
キャラクターたちの会話
いいもの買っちゃった!
これで料理がしやすくなるぞー
あれ?もうこんな時間!
1分だけのはずが15分も聞いちゃったよー