初頭効果とは?(ビジネス心理学編)
あなたはこのような言葉を何度も聞いたことがあるでしょう。
特に社会人になってからは、耳にする機会が増えたり、実際に身をもって体験していると思います。
なぜ第一印象が大事かというと、人は最初に受けた印象に長く引きずられるからです。このことを初頭効果と呼びます。
第一印象が重要な理由
第一印象が大事だということは分かっていても、「自分は第一印象だけで人の印象を決めない」と思った人もいるでしょう。
確かに、人は相手の印象を出会ってから3回で決めるというスリーセット理論というものがあるので、初対面で相手の印象を決定する人は少ないでしょう。
しかし、このスリーセット理論によると、2回目以降会うときも第一印象をベースとして印象を固めていくそうです。
つまり、それなりの出来事がない限り、第一印象が覆らないということです。
このように、スリーセット理論からも第一印象が大きな影響力を持っていることが分かります。
使えるシチュエーション
会社の配属先でのあいさつ
新入社員や部署を異動する社員は、まずはじめに配属先・異動先であいさつをすることでしょう。
この時に、同僚に良い印象を持ってもらうように努力した方が良いです。
なぜなら、初頭効果によりあいさつでの印象がこの後も長くあなたにつきまとう可能性があるからです。印象を良く持たれるためには、明るくハキハキと話し、姿勢や表情に気をつけると良いでしょう。
取引先との初対面
取引先との初対面での印象が、今後の仕事の成果が左右される可能性があります。
初対面で良い印象を持たれれば、初頭効果によりその後も「良い人」という印象を持ってもらえて。
その後の商談が上手くいく可能性を高められるかもしれません。
組み合わせると効果的な心理効果&現象
■ハロー効果
ある特徴が全体の評価にまで影響してしまうこと
組み合わせ例
好感度が良くなる特徴を初対面でさり気なくアピールする
■メラビアンの法則
人は言語コミュニケーションより非言語コミュニケーションの印象の方を優先する.
組み合わせ例
初対面では見た目や態度、声で印象を良くする。
初頭効果の防衛策
第一印象で悪い印象を与えてしまった場合
もし、あなたが第一印象で相手に悪い印象を与えてしまったと感じた場合は、すぐに印象が覆るように努力した方が良いでしょう。
スリーセット理論から人の印象は3回目で固定化されやすくなる傾向がありますから、それまでになんとかする必要があります。
相手に誤解を与えてしまったとしたらすぐに弁明しましょう。
相手を評価する場合
初頭効果によって人を過大評価してしまったり、逆に過小評価してしまうこともあるでしょう。
このように人の評価を誤ることは、特に仕事の場面では良くありません。
そのため、初頭効果についてよく理解して、第一印象で相手の印象を決めてしまわないように注意しましょう。
キャラクターたちの会話
ふむふむ
第一印象が大事なのかー
でもはかせー
第一印象が悪くしちゃったときって、どう挽回すればいいの?
そういった場合は、第一印象を払拭するするほどの印象を与えれば良い。
新近効果といって、人の心は最後の印象に影響されやすいという傾向もある。
なるほどー