授かり効果

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授かり効果とは?(生活心理学編)

「物が捨てられない」という人は多いと思います。
部屋がモノであふれてしまって、整理したのにどれも勿体なく思ってしまい、結局片付かないなんてこともありますよね。

実はそれ、授かり効果が原因かもしれません。
授かり効果とは、所有しているモノを所有していないモノよりも価値が高く感じてしまう現象のことです。

授かり効果の例の喜びよりも、

つまり、自分が持っているものを必要以上に価値を感じてしまうので、捨てられないのです。

特に自分が大切にしているものは、買った値段よりも高い値段で売ってくれと言われても、売らない人も多いと思います。

授かり効果が起きる理由

人には損失回避性という失うことを回避したいと思う傾向があります。

これは面白いことに、何かを得る時失うときの悲しみの方が感情的な反応が大きいといわれています。

また、人には現状を維持したいと考える傾向にある現状維持バイアスというものがあります。

何か変えたいと思っていても、余程のことがない限り、今のままでいたいと思ってしまうため、物を手放すことができないのでしょう。

授かり効果が起きる理由

授かり効果を克服する方法

授かり効果が何かを手放すときに足かせになります。
また、何かを手放したくないと思うがために、様々な判断を狂わせてしまう原因にもなります。

そのゆな状態に陥らないためには、「何かを得るためには、何かを捨てなければならない」ということを肝に銘じておく必要があります。

授かり効果の克服方法

例えば、部屋に物があふれている人も、「部屋のスペースを得るためには、何かを捨てなければならない」とか「新しい物を買うには、古いものを捨てなければならない」というような感じてす。

使えるシチュエーション

部屋に物があふれている人

不要な物がはあふれているということは、狭くて安い部屋に住んでいるのと同じことです。

つまり、不要な物があるだけ家賃が余計にかかっていると思った方が良いでしょう。

それを強く意識することで、授かり効果によって物が捨てられないということを防止しましょう。

商談を成功させたい人

商談相手にモノやサービスを提供する場合、授かり効果によって必要以上に価値を感じてしまいがちです。

そのため、相手との認識のズレによって、商談が失敗しかねない状況になる可能性もあります。

ですので、授かり効果によって、自分が相手よりも提供するモノやサービスの価値を高く感じているということを意識しながら交渉すると、良い結果を出せるかもしれません。

関連する心理効果&現象

■現状維持バイアス
現状を維持しようという傾向があること

■損失回避性
失うことを回避しようとする傾向があること

キャラクターたちの会話

 はげやま博士 はげやま博士

シャケ君…
片づけの基本はなるべくモノを捨てることじゃぞ。

シャケシャケ

そんなこと言ったって、どれも必要な物なんだもん…

 はげやま博士 はげやま博士

授かり効果といってな、自分の所有物は必要以上に価値を感じてしまうものじゃ。

 はげやま博士 はげやま博士

でも実は自分にとって本当はそれほど必要のないものも多いのじゃ。

シャケシャケ

へー…そうなのかー

 はげやま博士 はげやま博士

モノを捨てられない人は、使用頻度の低いもの順に捨てるようにすればよいぞ。

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