仕事・ビジネスで心理学を学ぶ重要性

「オレの方が仕事ができるのに、なぜかあいつの方が評価されている」

「こんなに頑張っているのに、営業成績であいつに勝てない」

「なぜか私の部署だけ部下のモチベーションが低い」

このような悩みを持っている人も多いのではないでしょうか?

頑張っても頑張ってもどうしても仕事の成果が上がらない…
そんな人は、心理学に目を向けてみた方が良いかもしれません。

というのも、仕事やビジネスの世界では、心理学を応用したテクニックが良く使われているからです。

もしかしたら、仕事やビジネスで成功している人は、心理学を上手く使っているか、無意識的に人にの心理を上手くとらえているのかもしれん。

ということで、ここでは仕事やビジネスで使える心理学をいくつか紹介したいと思います。

仕事・ビジネスで使える心理学7選

ハロー効果(後光効果)

ハロー効果

人のある特徴が全体の評価にまで影響してしまう心理のことをハロー効果といいます。

例えば、中途採用で配属された人が高学歴だったり、大企業に勤めていた場合、「仕事ができそう」とか「有能そう」と思ってしまいがちです。

つまり、「高学歴」や「元大企業勤め」といった特徴が他の評価を底上げし、その人の全体の評価が高くなるということです。

仕事やビジネスにおいては評価が高い方が好印象を与えられるので、さりげなく自分の良い特徴をアピールすると良いでしょう。

ハロー効果の詳しい解説はこちら

初頭効果

初頭効果

「第一印象が大事」
ビジネスではよくそんな言葉を耳にしますが、これは心理学的にも根拠のある話です。

というのも、初頭効果といって人は最初に受けた印象に長く引きずられる傾向があることが知られているからです。

もちろん第一印象が覆ることもありますが、人の印象を変えるのは難しいとされています。

なぜなら、人は2回目以降合うときも第一印象をベースに印象を固めていき、出会って3回で印象を決めてしまうというスリーセット理論というものがあるからです。

このため、ビジネスの世界では第一印象に特に注意する必要があります。

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単純接触効果(ザイオンス効果)

単純接触効果

人は合う回数が多いほど相手に好意をもつことが知られていて、これを心理学では単純接触効果といいます。

人は見なれない人に対しては警戒心を持ちますが、何回か会っているうちにしだいに警戒心が薄れていき、好意が増してくるからです。

ビジネスにおいても取引先に頻繁に顔を見せに行ったり、連絡を絶やさないなど単純接触効果を応用した場面をよく見かけます。

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好意の返報性

好意の返報性

人は相手から好意を与えられると、同じくらい好意を返したくなる傾向があります。これを心理学では好意の返報性といいます。

日常生活でも宿題や仕事を手伝ってくれた人に対して、何かおごってあげたくなることがよくあります。

ビジネスにおいても、好意の返報性は応用できますし、よく使われている心理効果です。

例えば、取引先やお客さんに対して、普段からちょっとしたプレゼントをしたり、有益な情報を与えたりしていると、「いつもよくしてもらっているから」といった理由で自社の商品やサービスを買ってくれたりします。

アンカリング効果

アンカリング効果

先に与えられた情報によって、後の判断が影響されてしまう心理現象のことをアンカリング効果といいます。

例えば、メーカーのホームページで30,000円の家電を見た後に、同じ家電をネットショップで2割引きされた24,000円で売られているところを見ると安く感じてしまうものです。

つまり、30,000円という先に与えられた情報によって、24,000円という数字が安いと判断されてしまったということです。

このように、アンカリング効果はセールスでよく使われている心理効果といえます。

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ドア・イン・ザ・フェイス

ドア・イン・ザ・フェイス

最初に過大な要求をして、断られてから要求を下げる交渉方法をドア・イン・ザ・フェイスといいます。

例えば、お客さんに対して「うちの商品説明させてください」といっても断る人も多いでしょう。

しかし、断られた後に「じゃあ、商品案内のパンプレットだけでも持って行ってください」と言えば高確率で了承してくれるでしょう。

これは、お客さんが要求を断ったことに対して、少し罪悪感を感じているので、下げられた要求を受け入れやすくなるからです。

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フット・イン・ザ・ドア

フット・イン・ザ・ドア

小さな要求から大きな要求に徐々にハードルを上げる交渉方法をフット・イン・ザ・ドアといいます。

例えば、お客さんに対して商品案内のパンフレットを渡して受け取ってくれた後に、「ちなみに商品を見ていきませんか?」と声をかけるというような方法です。

ちょうどドア・イン・ザ・フェイスと対照的な交渉方法といえます。

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まだまだある仕事・ビジネスで使える心理学

■ウィンザー効果


第三者からの評価は信憑性を高く感じる。

例:口コミサイトで高評価だったのでその商品を買った。
応用例:SNSなどで商品の口コミを書いてもらう仕掛けを作る。

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■バンドワゴン効果


流行している商品などの価値が高まること。

例:すぐに売り切れてしまうゲーム機が欲しくなる。
応用例:大人気の商品だということをアピールする。

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■ヴェブレン効果


高価なものほど顕示的消費が増える。

例:パーティー用に高価なアクセサリーを買った。
応用例:富裕層向け商品はあえて高価な設定をする。

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■スノッブ効果


希少性の高い商品などの価値が高まること。

例:限定商品をつい買ってしまった。
応用例:数量限定商品だということをアピールする。

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■ザッツ・ノット・オール・テクニック


おまけを後でつけることで、お得感を演出する

応用例:実演販売で商品を紹介した後に、おまけを付けることをアピールする。

ザッツ・ノット・オール・テクニックの詳しい解説はこちら

■イーブン・ア・ペニー・テクニック


ハードルの低いお願いをして、相手に承諾してもらうテクニックのこと。

応用例:「1分だけ商品の説明をさせてください」といってお客さんに商品を見てもらう

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■ランチョン・テクニック


食事をしながら交渉をするテクニック。

応用例:美味しい食事をして商談を成功させる。

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■フィーリング・グッド効果


周りの環境が相手の感情に影響を及ぼすこと。

応用例:心地のよい空間をともにすることで、取引先に好印象を与える。

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■ホーソン効果


相手に関心を持つことによってモチベーションが高まり、仕事の効率が上がること。

応用例:部下とよくコミュニケーションを取って、モチベーションを維持する。

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■リンゲルマン効果


集団で作業する場合は、人数が増えれば増えるほど1人あたりのパフォーマンスが下がること。

応用例:集団で作業する場合は、いくつかグループに分けて1人ひとりに役割を与える。

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■端数効果


商品の値段を端数にすると安く感じる。

応用例:1,980円や29,800円などの端数価格で販売する。

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■テンション・リダクション効果


緊張から解放されたときに、集中力や注意力が散漫になる現象。

応用例:高い買い物をしたお客さんに対して、オプション商品や小物をオススメする。

テンション・リダクション効果の詳しい解説はこちら

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