ザッツ・ノット・オール・テクニック

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ザッツ・ノット・オール・テクニックとは?(ビジネス心理学編)

あなたは、通販番組で「これだけではありません。今なら○○も付いてきます。」というようなセリフを聞いたことがあるのではないでしょうか?

これは、おまけを後で付けることで、相手にお得だと感じさせることができるので、購買率が上がることが期待できます。

ザッツノットオールテクニックの例

このような手法はザッツ・ノット・オール・テクニックといいます。
おまけを付けることから、おまけ商法ともいわれています。

「おまけをつけるくらいなら、値段を下げた方がよいのでは?」と思う人もいるかもしれません。

しかし、最初につけた値段を下げて提示すると、「最初からその値段で売るつもりだったんでしょ?」と思われかねません。

また、少し値段を下げるよりも、おまけで商品がもらえた方がお得感があるので、おまけを付けた方が良いと思われます。


ザッツ・ノット・オール・テクニックの語源
ザッツ・ノット・オール(That’s not all)とは「それが全てではない」という意味になります。商品やサービスの紹介で、「これだけではありません」と言っておまけを付けることから、この名前が付いたようです。

ザッツ・ノット・オール・テクニックが効果的な理由

ザッツ・ノット・オール・テクニックが効果的なのは、最初に提示した条件がアンカーになって、おまけをつけた後がお得に感じる、一種のアンカリング効果のような効果があります。

つまり、最初からおまけを付けていることを示してしまうと、アンカリング効果が発揮されないため、必ず商品紹介の後の方におまけを付けることを言うことが大事です。

また、最初の条件を譲歩したような形になるので、ドア・イン・ザ・フェイスのような効果が出ているとも言えます。

使えるシチュエーション

通販番組や実演販売にて

通販番組と実演販売でのザッツノットオールテクニック

ザッツ・ノット・オール・テクニックは通販番組や実演販売で、実際によく使われています。

通販番組や実演販売をしている店員さんは、巧みなトークでお客さんを引き付けています。

しかし、購入まであともう一歩というようなお客さんには、商品紹介の最後でおまけを付けることで、購入の後押しができるのです。

商談などの交渉時にて

交渉時のザッツノットオールテクニック

取引先との商談などの交渉時においても、ザッツ・ノット・オール・テクニックは効果的に利用できるでしょう。

最後に相手にとって、好条件を追加してあげることで、相手は有利な条件に感じて、商談が成功するかもしれません。

ザッツ・ノット・オール・テクニックの注意点

ザッツ・ノット・オール・テクニックは簡単に利用できるテクニックですが、注意しなければならない点があります。

それは、おまけを付けすぎると、お客さんがそれに慣れてしまい、おまけがないと買ってくれない可能性が高くなるということです。

ザッツノットオールテクニックの注意点

「いつもおまけを付けている店」というようなイメージがついてしまうと、自分の首を絞めることになりかねないので、ザッツ・ノット・オール・テクニックの使い方に注意しましょう。

組み合わせると効果的な心理効果&現象

心理的リアクタンス
自由を奪われそうになると、自由を取り戻そうと行動する。

【組み合わせ例】
「今だけおまけ付き」というように、いま買わないとおまけがもらえないと感じてもらうテクニック。

関連する心理効果&現象

ドア・イン・ザ・フェイス
最初に過大な要求をして、断られてから要求のハードルを下げるテクニック。

キャラクターたちの会話

ミートミート

はかせー
お金貸してー

 はげやま博士 はげやま博士

何でじゃ

ミートミート

通販番組で買いたいものがあるんだ!

 はげやま博士 はげやま博士

今買わなくてもよかろう

ミートミート

今日買わないと、おまけがもらえないんだよー

 はげやま博士 はげやま博士

おまけ商法につられたのか…

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