フォールス・コンセンサス効果とは?(生活心理学編)
あなたは親しい人は自分と同じ意見を持っていると考えてしまったことはありませんか?
例えば、自分が良いと思った曲を友人に紹介したり、感動した映画を家族に勧めたりして、きっと自分と同じように良いと思ったり、感動してくれるに違いないと思ってしまうことです。
しかし、これはただの思い込みかもしれません。
というのも、フォールス・コンセンサス効果という心理効果があるからです。
フォールス・コンセンサス効果は、周りが自分と同じ意見と持っていると考えてしまう傾向がある心理のことです。
これは、親しい間柄であればあるほど強くなるといわれています。
フォールス・コンセンサス効果は、偽の合意効果とか総意誤認効果ともいいます。
使えるシチュエーション
フォールス・コンセンサス効果は、様々な場面で判断を狂わせてしまう可能性があります。
そのため、フォールス・コンセンサス効果で、勝手に周囲が自分と同じ意見を持っていると思い込まないようにした方が良いでしょう。
ここでは、いくつかフォールス・コンセンサス効果に注意したいシチュエーションを紹介していきます。
日常における注意点
親しい間柄になるほど、自分と同じ意見に違いないと思ってしまいがちです。
そのため、家族や恋人、友人とフォールス・コンセンサス効果により、トラブルになりがちです。
例えば、「良かれと思ってやったことが、相手にとって迷惑だった」というような有難迷惑です。
このような有難迷惑は、自分がこう思っているので、相手もこう思っているに違いないと思い込んで行動することが原因です。
自分が思っていることと、相手が思っていることは、いくら親しい間柄でも異なることがあることを認識して、よくコミュニケーションをとっておくことが重要です。
会社における注意点
会社などの組織においても、周りは自分と同じ意見のはずと思って、物事を判断してしまうと、適切な判断ができなくなる可能性があります。
特に、権限の大きい役職についている人は、注意する必要があります。
部下も自分と同じ意見に違いないと思って物事の決定を下してしまうと、部下から反感を買ったり、マネジメントの失敗につながる可能性があります。
投資における注意点
投資の世界においても、フォールス・コンセンサス効果はよく起こるといわれています。
例えば、ある会社の株価が割安だとあなたが感じて、みんなも割安だと思って買うに違いないと考えてしまうことがよくあります。
しかし、実際には割安だと感じている人は少なく、株価が上がるどころか下がってしまったなんてこともあり得ます。
フォールス・コンセンサス効果の防衛策
フォールス・コンセンサス効果により、判断を狂わせないためには、とにかくコミュニケーションをよくとることが必要になります。
フォールス・コンセンサス効果をよく理解し、自分と周りの意見は異なるかもしれないということを意識し、積極的に話し合うことが重要でしょう。
キャラクターたちの会話

あれー…どうしたの?
あんまり嬉しくなさそう…

いやー…
実は限定盤じゃなくて通常盤で良かったのにと思って…

えーなんでー
シャケ君このアーティストのファンなんでしょ?
限定盤買うべきだよー

ボクは曲が好きなだけだよ。
だから曲が聞ければいいんだ。

えーそんなのファンじゃないよー

そんなことないでしょ…

なんだよせっかく買ってきてあげたのにー

ごめんごめん。
買ってきてくれてありがとう。