吊り橋効果とは?(恋愛心理学編)
心理学に詳しくない人でも吊り橋効果は聞いたことがあるのではないでしょうか。
恋愛に用いられる心理学ってことは覚えているけど…
という方のために改めて一般的に言われている吊り橋効果を簡単にまとめると以下の通りになります。
・吊り橋を渡っているとドキドキする
・そのドキドキを恋のドキドキと勘違いする
このように、吊り橋効果によれば、ドキドキする体験を共有すれば恋が芽生える可能性が高くなることが期待できるようです。
また、吊り橋効果は恋のキッカケ作りのみならず、恋人や夫婦同士のマンネリ解消にも役立てられるかもしれません。
ちなみに、吊り橋効果は恋の吊り橋理論と呼ばれることもあります。
使えるシチュエーション
吊り橋効果が使える場面といえば、やっぱり恋愛でしょう。
好きな相手をデートに誘うときは、吊り橋を渡るようなドキドキするシチュエーションを作ると効果的でしょう。
また、吊橋のドキドキ以外にも以下のような状況でも良いかもしれません。
適当に恐怖系、運動系、観戦系とカテゴライズしましたが、どれも心拍数が上がり、ドキドキするようなものばかりです。
このように、吊り橋でなくても、少し恐怖を感じたり、体を動かしたり、見ることで興奮するようなデート内容なら何でも良いです。
吊り橋効果が起こる理由についての個人的考察
心理学では原因を判断できずに、その原因を勘違いしてしまうことを錯誤帰属と言います。
吊り橋効果においても、このような錯誤帰属が起こり、吊り橋を渡る恐怖のドキドキが恋愛のドキドキと勘違いすることがあると考えられます。
でも、「吊り橋を渡っているのだから、そこからくるドキドキだということは明らかで勘違いすることなんてあるの?」と思う人もいるでしょう。
それに対して個人的な考えで言うと、人間の無意識はまだ解明されていないことが多く、何かのキッカケ、または気まぐれで勘違いが起こるのではないかなと思っています。
ただ、吊り橋効果については、恋愛への効果へ疑問視する人も多く、その効果の真相はよく分かりません。
今後の研究でその辺の所が解明されると良いですね。
吊り橋効果の注意点
以下に、吊り橋効果を使うさいに注意したい点について解説します。
相手に合わないことをさせない
吊り橋効果の注意点としては、いくら相手をドキドキさせたいといっても、相手に無理をさせることはしないようにしましょう。
例えば、高いところが苦手な人に、吊り橋を渡らせたり、ジェットコースターに載せたり、怖いのが苦手な人にお化け屋敷に連れて行ったりすることです。
このように、相手に合わないことをすれば、効果がないばかりではなく嫌われる可能性があるので注意しましょう。
怖がりすぎないよう
吊り橋効果を利用しようとして恐怖を感じる場所に行ったとしても、自分が怖がりすぎると台無しになる可能性があります。
特に男性の場合、女性よりも怖がってしまうと、頼りない男性の烙印を押されてしまうかもしれません。
そのため、怖がりすぎずにお互いに恐怖を共有できるくらいの体験を選びましょう。
吊り橋効果はウソ?
一般の方が見るような心理学本には、心理学の研究や実験が元になったものの、要約、単純化されて伝えられているものが多くあります。
吊り橋効果はその典型で、よくその効果を疑問視される事が多いです。
吊り橋効果と吊り橋効果の元となった心理学の実験を結びつけるには「統計的な信頼性への疑問」や「元々魅力的な人でないと効果がないのでは?といった疑問」があり、効果があるというのは言いすぎなんじゃないかと言われることもあります。
ただ、個人的な意見をいうと「全く効果がないとも言えない」のではないかと思います。
というのも、平凡で穏やかなデートよりもドキドキハラハラするような体験があるデートの方が、恋のキッカケが起こりやすいと思うからです。
しかし、筆者の個人的な感想では、説得力がないと思うので、ここでは、「吊り橋効果があったらいいな」という程度でデートプランを作り、自分の魅力を上げることに注力しましょうと言っておきます…
関連する心理効果&現象
恋人との間に障害がある方が恋愛感情が盛り上がる現象。
(周囲から交際を反対されると生理的にドキドキして恋人への恋愛のドキドキと勘違いするという説がある)
キャラクターたちの会話
はぁ…やっと吊橋を渡りきれた…
みんな待って~ってあれ?
(タッタッタッタッ…)
はかせー!
ミート君とササミちゃん、なんというか…
雰囲気が良くなってるよ。
あぁ…
あれは吊り橋効果じゃな。
吊り橋効果?
吊り橋を渡るときのようにドキドキする場面を共有すると、好意が生まれやすくなるのじゃよ。
!!
(タッタッタッタッ…)
これはカナダの心理学者、ダットンとアロンの実験で…
ってどこに行きおった!?
サシミちゃーん!
もう一回吊橋渡ろー!
(自分が怖がり過ぎたら台無しなんじゃがの…)